「ふじさわ宿交流館」「藤沢市民病院」近くの大清水中学校前の「鷹匠橋」、藤沢清流高校の前の「大清水橋」に流れる「境川」両側沿いに今年もアジサイの一部が咲き始め、今週末?来月初めから見ごろに入るでしょう。梅雨時のアジサイはしっとりと濡れた姿も美しく梅雨ならではの風情を、晴れた日は立派な花びらと濃い緑の葉っぱに季節の恵みに気分爽快を与えてくれます。
「鷹匠橋」「大清水橋」間の境川沿いには小・中・高生の毎日通う通学路、また藤沢市教育文化センターを利用の先生方、そして近隣にお住いの多くの皆さんの散策道路として利用されています。大きく根深いカヤやクコ、雑草で茫々であった川岸を綺麗にして「気持ち良く通学して貰おう」という発想で、”「学校周辺の環境づくり」、「境川の景観づくり」、「子供たちの情操育成と社会参画」を地域住民の手で作り上げる”ことを考えた数名で構成された有志会を平成14年に結成、平成15年「大清水地区境川アジサイロード作戦」PTを立ち上げ、三社連携「大清水心のかけはし会」事業の一つの柱として連携した取り組みをしてきました。
取り組みの特徴は近隣にお住いの皆さんに「アジサイ里親」として家庭で植えられているアジサイを庭に挿し木し育成して頂く、小中校と聖園子供の家も同様に挿し木育成。平成18年2月に町内の皆さんに育て頂いた挿し木や庭にあるアジサイを持ち寄って頂き、皆で「第1回植栽」取組として学校側の川沿いに植栽、翌年平成19年2月に「第2回植栽」取組として反対側の遊歩道に植栽、以降毎月第1土曜日に「早くアジサイ大きくなって大きな花咲かせて…」と親心を持って地域住民有志を含めて皆でメンテナンス作業を行ってきました。「かけはし会」役員や協力員中心に毎月のアジサイ手入れ等管理して頂き、ご覧のように梅雨の風物であるアジサイが鑑賞できる、当初の計画通りの「大清水アジサイロード」として現在に至っています。
「大清水アジサイロード」アジサイも早一部で咲きはじめました。「コロナウイルス」対応下ですが注意して両側800メートル間の見事なアジサイ姿の「アジサイ散策」を如何ですか。
梅雨から夏にかけて咲くアジサイは「七変化」と言われる様に咲いているうちにだんだん色が変化してきます。そのためか花言葉は「移り気」とか。「青いアジサイ花は辛抱強い愛情」「赤やピンクの花は元気な女性」「白いアジサイ花はひたむきな愛情」の花言葉もあります。アジサイ原産地は日本で色は青だったそうです。アジサイの語源は一説によれば「青い花が集まっている」ので、集めるの意の「あづ」に青の意の「さ藍」で「アヅサアイ」から「アジサイ」となったと言われています。
日本古来の青いアジサイが幕末から明治にかけて来日したヨーロッパの人によって持ち帰られ、青以外の花を作りだし、色とりどりの西洋アジサイが日本に逆輸入された青、白、紫、ピンク、赤に緑等々の多く種類のアジサイが人気品種となっています。
土壌が酸性だと青になり、アルカリ性だと赤くなる、と言われていますが、もともと日本の土壌は酸性であるために日本古来のアジサイは青でしたが、ヨーロッパは土壌がアルカリ性のため青かった花も自然に赤っぽくなり、また元来華やかな花を好む欧米人のために色とりどりで大きな花へ変化を遂げました。
アジサイの品種は日本で150種と言われています。日本のアジサイはアジサイ類、ツルアジサイ類、ノリウツギ類、タマアジサイ類に別けられ、アジサイ類はヤマアジサイとガクアジサイに別れます。アジサイの花びらに見える部分は額(がく)で中心部にあるのが花です。6月の6のつく日にアジサイの花を逆さまに吊るしておくと厄除けになるとして、玄関に吊るすと厄除けになりお金が貯まる、部屋に吊るせばお金に困らない、トイレに吊るすと病気(婦人病)にならない、とのいわれがあるようです。昔から商売繁盛を願って蜂の巣を吊るす風習があって、アジサイが蜂の巣に似ているところから金運の花、病気除けは寝(根)付かず健康に通じるからだと言われてきたようです。
各家庭で育てたアジサイを持ち寄って皆で川岸に植栽しました。まず植栽前に段取り説明を聞きました(平成18年2月)。
説明受けていよいよ植栽作業です
カヤやクコ、雑草の深い根の掘り起しに苦労しました
草刈作業も大変でした
中学生も一生懸命な作業(株元手入れや肥料やり)
大きくなったアジサイに感謝を込めて「第1回アジサイまつり」(平成21年6月)でミニ機関車運行。そのほか起震車体験、電気自動車展示試乗体験、市民病院看護学校生による来場者血圧測定、模擬店、西富お囃子、「聖園子供の家」の先生からプロ歌手になられた「成田圭さんライブ&サイン会」等々で多くの皆さん楽しみました。以降も毎年「かけはし会」主催のさまざまなイベントが行われています。
皆の力で素晴らしい「大清水境川アジサイロード」になりました。毎月の第1土曜日午前に「かけはし会」の皆さんによってアジサイ管理作業が行われています。
藤沢宿 ”わくわく藤沢宿通信 №19”
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