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2023 3/05

藤沢宿って面白い 明治小6年生の地域学びから得たものは…

「藤沢市立明治小学校」6年生の課外授業の一環である地域学び取り組み 「学校や自分たちが住んでいる藤沢宿について学ぼう、魅力を発見しよう、発見した魅力を発信しよう」 との取り組みが行われました。  今迄は地域課外授業として学校区外に出掛けていましたが、学区内周りには大山道や東海道と言った昔からの街道があり、宿場町を形成し、多くの伝説物語のあった地区であり、また市の発祥地でもあり、遠くに行かずに、「身近なところのまちの歴史や風景を、生徒自ら知って、分析し、その内容からの情報発信を考えて見よう」 という取り組みが行われました。日大生物資源科学部小島ゼミ生「蔵チーム」の支援を受けて昨年に続く2回目の課外学習でした。

学びとして「地域を知ろう」、そして「地域のために自分たちが出来る事は何か考えよう」、「考えた事を行動しよう」の取り組みで、昨年10月11日に全6年生がグループに別れて学校を出発し、遊行寺まで続く東海道を歩いて藤沢の「まち」の再発見を行いました。東海道53次で有名な藤沢宿。旧藤沢宿を歩いて「地域活性化」を探求課題にした「藤沢宿PR」づくりの学習。

「藤沢宿」まち歩きから学んだ課題について、各グループでまとめた「中間発表会」を昨年12月16日に開催し、その時に頂いたアドバイスを取り入れた「藤沢宿PR最終発表会」を2月24日に行いました。生徒が回る散策ポイントでは「蔵チーム」の学生による説明を受けましたが、明治小学校6年生の「藤沢宿」学びの様子をご紹介します。

①地域を知ろう  「散策チェックポイント」に出掛けました(10月11日実施)。                                             白旗神社、遊行寺、常光寺、風土、旧桔梗屋、旧鎌田商店、首洗い井戸などの散策ポイントを回りながら街道際の建物やお蔵など「藤沢宿の魅力」を見つけ出す学習。

<旧「桔梗屋」店蔵まえで説明を受ける6年生>

旧「桔梗屋」の建物。茶・紙問屋であった旧家で、当時の蔵の町を語る旧藤沢宿に現存する店蔵建物。当時の宿風景や建物の構造等について学びました。事業を終えられて店蔵等の施設は市に寄贈され、今後の利活用について検討中です。

<お蔵内部の説明とお店出店による歴史的蔵保存と「まち」おこしについて学びました。

明治16年築の穀物蔵を活用したパン屋さん。剥き出しの土蔵と松材の美しさを活かした小屋組みで壁や天井も当時のまま。この空間を有効活用され、棟続きの肥料蔵には花屋さん。明治、大正、昭和初期の当地は米穀肥料商で賑わった流通地としての「まち」の説明や蔵利活用の人気のあるパン屋さん、花屋さんの話を聞きました。

この日、「済美館」に近い「茶舗わたや」さんが「宿歩き」していた児童たちに声をかけてく ださり、お店の歴史や街の移り変わりなどお話しくださいました。このご縁で何度となくお店を訪ねてお買いものした児童もいるとの事です。昨年 は常光寺のご住職様がお声をかけてくださり、つながりが増え 藤沢の皆さまの「藤沢愛の深さ」に感激した、とのことです。

<「宿歩き」から次のステップへの取り組み>

藤沢宿の見てきたところを話し合いながらまとめたペーパー。

宿歩きから学んだ「藤沢宿」の様子をまとめ書きにしてみました。

<これからどうするか論議したペーパー>

学んだことから現状、課題、どう発展させれば良いか、考えられる手立てを論議しながら内容をペーパーに記しました。

<生徒が受けた感想の一部>

②「中間発表会」(12月16日開催)

 

「宿歩き」で発見した「藤沢宿の魅力」から多くの皆さんに「藤沢宿の良さを伝えたい」「興味を持って貰いたい」との思いから、「自分たちに何が出来るか」を考えたことを報告し、参加して頂いた地域の方からアドバイスを頂く中間発表会。以下の図を示しながら考えたことを来場者に報告説明されました。

宿歩きから学んだことをどう発展させるかの構図のひな形。期待する効果を掲げ、そのためにどう進めて行くか、その理由、期待される効果など一覧にまとめた構図。

<各ブースでのグループによる説明一覧>

 

 

 

 

 

 

 

<グループによる持ち時間5分の発表会で、参加した地域の人からアドバイスやご意見を頂きました>

<各チームで報告したシートを掲示>

<中間発表会終了挨拶として幹事役から参加した方へ渡されたのお礼状>

③「藤沢宿PR発表会」最終報告会(2月24日開催)。                                                          「中間発表会」で頂いたアドバイスを取り入れ完成させた「最終発表会」で、授業参観として児童の保護者も地域の一員として参加しました。

<「最終発表会」の流れ等を幹事役の4名の児童から聞く参加者>

<最終報告する生徒さん>

藤沢宿に来て貰う、歴史を伝える、そのためにやる事は…図式に従っての説明。

<タブレットを利用しての報告>

お蔵を利用した評判のパン屋さんの紹介。裏手にある常光寺の紹介も…

お蔵のクイズも…

藤沢宿の魅力は…

「藤沢宿をもっと知って… だから広めたいんです…夜景が見られるところもあるよ」… と言う提起

「藤沢宿に行って魅力を見つけてください…」と言う児童のまとめの提起。

 

<報告会終了に当たって>

幹事役よりお礼の挨拶状が渡されました。

 

全6年生自らの「藤沢宿」学び (旧藤沢宿下見 → 学校での取り組み学習 → 中間報告会 → 最終報告会)。「地域のために自分たちに出来る事は何か考え、行動する」 素晴らしい取り組みでした。取り組んだ6年生は間もなく明治小学校を卒業。中学生になっても今回の学びから「地域を想い、地域を大切にして、そして時折 ”思い出” 散策をして、郷土の歴史、素晴らしい「まち」を伝えていってください。

「藤沢市立明治小学校」は小笠原東洋が羽鳥村での教育を始めた「耕餘学校」、その後「羽鳥学校」と名を変えるなど分校、合併のあと明治36年明治村『村立尋常高等小学校』となり、その後現在の「藤沢市立明治小学校」に繋がった歴史ある小学校です。

”コロナ禍で子ども同士のつながり、子どもと大人や地域とのつながりが希薄にな りました。こうした中で積極的にこのつながりを強めて いきたいと考え、重点目標に 「子どもがつながる、学びがつながる、地域とつながる」 を掲げ、「児童支援体制の充実によるよりよい人間関係づくりの推進」 、「主体的・対話的で深い学び」の実現、学校運営協議会を活用した保護者地域との連携による学校の活性化 を目指し、教職員一同、子どもたちが充実した学校生活が出来る様努めて行く (学校HP・小林校長)”  を教育目標と掲げた学校です。

資料提供:藤沢市立明治小学校。

藤沢宿 ”わくわく藤沢宿通信” № 61

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