いよいよ3月、桜咲く春を迎えます。小田急「藤沢本町駅」からすぐの「伊勢山公園」に行ってみましょう。 「伊勢山公園」は藤沢市の公園として「ソメイヨシノ」をはじめとした約150本の桜の木や、また歴史を語る公園として多くの人々に愛され、親しまれており、そうした春の「伊勢山公園」に行ってみましょう。頂上までの階段はチョットきついですが、今月中旬には桜も見頃になるでしょう。
<「伊勢山橋」前から見た「伊勢山」>
伊勢山緑地帯である「伊勢山」はかって家屋や土蔵に使う「壁土」を採掘していたことから「壁土山」と呼ばれ、山頂は単なる山でした。この山服に「神明宮(伊勢神宮の分霊を祀神とする神社)」社が祀られていた事から「伊勢山」と言われる様になり、「伊勢」詣りが出来ない人々がこの山から「伊勢神宮」に向かって参拝された、との事です。
<公園への階段> 小田急「藤沢本町駅」改札出て踏切渡って右に進み、左通路をおれた先に「伊勢山公園」に向かう上り階段があります。
<新らしく完成した階段> 少し善行方面に向かった「駐輪場」横からの階段。途中まで楽に上ることができます。
<公園に向かう上り階段> 頂上まで約250段。何回か一休みする様になると思いますが頑張って下さい。
<頂上の様子> 「 山王山」(「白旗交差点」横の往宅地がかっての「山王山」です)から移された「釣鐘堂」(画面左のお堂)は、移設以降も引き続き堂守が時報を告げる鐘を鳴らしていましたが、昭和18年戦争時の銅回収政策によって鐘は回収され「釣鐘堂」だけが残っています。また頂上広場の4基の「忠魂碑」(画面中央)は大正14年に散在していた其々の碑を山頂にあげ祀られています。 「河津桜」は散り散り始めましたが(3月4日撮影)、「ソメイヨシノ」は大きなつぼみを持ち始めました。今月中旬には咲き始めます。
<河津桜> 満開の河津桜(3月4日撮影)
「横浜緋桜」に続いて「ソメイヨシノ」が咲き始めます。 「横浜緋桜」は早咲の華やかな紅色の「寒緋桜」と病気に強い「兼六園熊谷」という山桜を交配させ、其々の系統の利点を備えた丈夫で美しい桜が誕生し、昭和60年1月に横浜の名を冠し「横浜緋桜」と名付けられ(横浜市HP)、花は赤みが強く大輪で下向きに咲く桜です。ここ「伊勢山公園」に移植された「横浜緋桜」は中句頃咲き始めになるでしょう。3月4日現在、つぽみが大きくなりました。
く満開時の「横浜緋桜」> 昨年3月下旬撮影。
<「釣鐘堂」>
「白旗交差点」際の「旧藤沢高校」跡地はマンション、住宅地と姿が変わりましたが、この場所は江戸時代には藤沢宿の鎮守としての「山王神社」が祀られた「山王山」と称して「釣鐘堂」があり、堂守が一日3回時報として鐘をついていた、という。大正14年「藤澤町立実科高等女学校」建設の伴い「山王神社」の御魂は「白旗神社」に合祀し、「釣鐘堂」はここ「伊勢山」に移されましたが、昭和18年戦時の銅鉄回収政策によって鐘は回収され、御堂だけが現在も残されています。天井には鐘を吊るした鋲が残っています。
<満開時のソメイヨシノ> 昨年3月下句撮影。
<懐かしい昭和の公園風景> 公園で遊ぶ当時の子供達、皆んなの憩いの場でした(「文書館」資料)。
<展望台から江の島が> 頂上の展望台から江の島が見られ、天候の時には伊豆大島や利島が見られます。
<動画をご覧ください> 市「広報シティプロモーション課」製作 ”明日藤沢を歩こう” シリーズ 「伊勢山」 (伊勢山動画URLからご覧ください) https://www.youtube.com/watch?v=XymVqV2YFlI
「伊勢山公園」は藤沢市の公園として地元の方々(「ハローいせやま公園愛護会」会員中心に)よって「ソメイヨシノ」をはじめとした約150本の桜の木や公園の管理をはじめ公園一帯の保全取り組みが行われています。多くの桜の木が大木となり、病気となったり、枯れたりして安全のために伐採の必要になってきています。そのため新らたな桜の植栽を始めているとのことです。歴史を語る「伊勢山公園」に行ってみましょう。
藤沢宿 ”わくわく藤沢宿通信” N076
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