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2021 11/21

藤沢宿 神社仏閣の「イチョウ」の木

秋も深まると、私達の身の回りに生息する木々は紅葉、黄葉で色付き、晩秋を迎えた季節になります。「もみじ」が色づくと「紅葉(こうよう)」、「イチョウ」や「ポプラ」などが色ずくと「黄葉(こうよう)」と言われています。

旧藤沢宿の神社仏閣のは大きな「イチョウ」が黄色になり、参拝の人や散策の人の目を楽しませてくれますが、なぜ神社仏閣に大きな「イチョウ」の木あるのでしょうか。

「イチョウ」の木は水分を沢山含んでいて、難燃性の樹木であり、燃えにくく、防火の役目を果していることから火災が発生しない願いが掛けれれている、とのことです。また木が高く遠くからでも建物が見つけられたことから、建物のシンボルとして「イチョウ」の木が植えられた理由とも言われています。

「イチョウ」の実「銀杏」は食用になり大変栄養がありますが、匂いがすごく、また落ちた葉には水分が多く含むため燃えにくく、掃除が大変と言うデメもあります。

そう言われれば旧藤沢宿は多くの火災が発生し、神社仏閣が焼失しても「イチョウ」の木は立派に育っていたり、台風や強風の影響で幹が折れても、強く剪定しても、強健な生命力を持つ長寿の木です。旧藤沢宿の「イチョウ」をご覧ください。

(白旗神社)                                                                    「義経公」を祀る白旗神社の「イチョウ」の木。

(御殿辺公園)                                                                      江戸時代に「藤沢御殿」があり、「御殿廻りの地」と言うことから「御殿辺」と名付けられたこの場所は、昭和初期に「高座畜産組合藤澤競馬場」が、その跡に「澱粉工場」ができ、そして昭和59年3月に「御殿辺公園」として整備され、憩いの場として親しまれている公園となりました。約20本の「イチョウ」の木。

(永勝寺)                                                                    江戸時代の旅籠で働いていた「飯盛り女」を供養した39基の墓が、旅籠「小松屋」を経営していた「小松屋源蔵の墓地」内に供養されているお寺の「イチョウ」の木。

見事な紅葉の木

(感応院)                                                                     源頼朝、源実朝と関係のあるお寺。もう暫くすると色ずく「イチョウ」の木。

(諏訪神社)                                                                         遊行寺の鎮守として創建された神社。やや黄色になってきた「イチョウ」の木。

(遊行寺)                                                      「いろは坂」上段からみた「大銀杏」の木。

昭和57年の台風で約3分の1の枝が折れましたが、元気に成長し続ける樹齢700年の「大銀杏」の木。

「イチョウ」の木は強健で強く、剪定しても、台風や強風で幹や枝が折れても、芽吹き、枝を伸ばし、また幹が焼けて空洞になっても生き抜く生命力が強い長寿の木です。                                                                                        神社仏閣では大きくなった「イチョウ」の木の管理・保全にご苦労されているのが現実です。季節の移ろいを見させてくれる「イチョウ」に、また「イチョウ」保全・管理にご苦労されている神社仏閣に感謝しながらマナーを持って「黄葉」をお楽しみ下さい。

(旧藤沢宿道路(467号線))の「イチョウ」も間もなく黄葉します。

藤沢宿 ”わくわく藤沢宿通信” №43

 

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