JR「藤沢駅」、小田急「藤沢本町駅」から旧藤沢宿周辺の神社仏閣に祀られている「七福神めぐり」をしてみましょう。 昭和28年より始められた「藤沢七福神」めぐりは、途中で途絶えてしまいましたが、、再びまちの賑わいを呼び戻そうとして「常光寺」25世・野口上人が音頭をとり、平成9年より現在の形で続いてきている新春初参り、七福神めぐりのイベントになりました。
<「七福神」とは> 「七福神」は室町、安土桃山時代に始まり、江戸時代に七草粥、七夕に願い事する習慣や七福神詣が庶民に広がったとの事です。中国唐の時代に七草の入った汁を食べる習慣が、鎌倉時代には中国文化が広がり、短冊に願い事を書く七夕の習慣は日本で生まれた様です。 島国の日本では海の彼方から幸福が来ると考えられていて、「七福神」デザインが船に乗っているのもそのためだとか…。
「ふじさわ宿商店会」では「旧藤沢宿 七福神めぐり」を年間通して進めています。「旧藤沢宿」周辺の神社仏閣に祀られている「七福神」を紹介します。
<「諏訪神社」の大黒天> 大きな袋を背負い、打ちで小づちを持ち、米俵の上に乗っている大黒天。 五穀豊穣、出世開運、子孫愛育を司る神様。台所の神、田の神、商売繁盛、富貴、長寿の神様。
諏訪神社神事「大黒天」祭 昭和28年、藤沢の神社に「七福神」の導入の検討された際、「諏訪神社」のご祭神 の建御名方富神(たけみなかたとみのかみ)は大国主朱命(大黒さま)の二男であることから「藤沢七福神」の「大黒天」に選ばれました。 その数年後、宮司宅の物置を取り壊した時に、長持の中から真黒な「大黒様」が顔を出しました。真黒の上にススがたまり、台座の下の方は虫が食っていて、素人の判断でも江戸時代のもの思われる代物でした。「大黒様」とあっては放ってはおけず、「これはお社を立て丁重にお祭りしなければ…」ということから始まったのが「大黒天」祭とのことです。「大黒天」祭は平成3年から毎年4月に執り行われています。
<「遊行寺」の弁財天> 「遊行寺」境内の奥にある「銭洗い弁財天」でお金を清めては如何ですか。 「宇賀弁財天」で銭洗い…。 徳川家の祖・徳川有親の「守り本尊」。「開運弁財天」、「銭洗い弁財天」として江戸時代から藤沢宿の人々に信仰されました。諸芸上達、学業成就、恋愛成就などを司る神様。
<「常光寺」の福禄寿> 背が低く頭が長く長い髭を生やしている。財産招福、延命長寿、立身出世などを司る神様。福徳・人徳・財宝・長寿の神様。
(寿老人石像)
<「白旗神社」の毘沙門天> 兜を付け剣を持ち勇ましい姿。戦いの神として信仰され、無尽の福、長命の福、愛敬の夫婦仲、知恵と勇気、大願成就、武道成就、降魔厄除け、家内安全を司る神様。
義経が童のころ〈童名・紗那王)過ごした鞍馬山の「鞍馬寺」は、守護神である「毘沙門天」が祀られています。1月7日から31日まで「毘沙門天」が御開帳されます。
<「眞源寺」の寿老人> 長頭で白髪,団扇と杖を持っている長寿、健康、幸福の神。健康長寿、福徳智慧、諸病平癒などを司る神様。「寿老人」は元々祀られていた「感応院」の都合により「眞源寺」が代わって祀られることになりました。
<「養命寺」の布袋尊> 大きな体にだぶだぶの僧衣をまとい、太鼓腹を出したままで大きな袋を背負う布袋尊。不老長寿、無病息災、笑納来復、夫婦円満の神。千客万来、家運隆盛、家内円満などを司る神様。
<「皇大神宮」の恵比寿> 釣り竿を肩に釣り上げた鯛を持つ恵比寿様。 大魚守護、商売繁盛、除災招福などを司る神様。
<懐かし「藤沢七福神詣り」道志るべ> 昭和28年の「藤沢七福神」詣りの案内チラシ。
<旧藤沢宿歩道際には当時の建物など街道の風景が知る事が出来る「トランスボックス」もお楽しみ> 白旗交差点から藤沢橋間の歩道の「トランスボックス」22基には「東海道分間延絵図」、「相中留恩記略絵図」、道際に建てられた当時の建物の写真等がラッピングされています。「七福神めぐり」等で歩道を歩いた際に立ち止まって「トランスボックス」ラッピング写真ご覧ください。ラッピング絵図の解説は以下のURLからご覧ください。
歩いて見よう藤沢宿 (fujisawashuku-kouryukan.com)
<「藤沢宿風景印」> NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で登場した義経と弁慶をデザインした「藤沢宿風景印」は昨年2月1日から2郵便局で押印開始され、現在でも1日10件程度の押印依頼がある(台町郵便局長談)とのことです。「七福神めぐり」にあわせて2郵便局で押印しては如何ですか。
(藤沢台町郵便局扱いの「義経、弁慶、藤の花」風景印)
(藤沢南仲通郵便局扱いの「義経神輿、弁慶神輿、白旗神社御社殿」風景印)
「七福神めぐり」時のみでなく「旧藤沢宿」の神社仏閣には見所一杯、四季折々楽しめるところです。年間通して「藤沢宿」散策をお楽しみ下さい。
藤沢宿 ”わくわく藤沢宿通信” №59
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