「ふじさわ宿交流館」から10分ほど、「藤沢市民病院」「白旗神社」から約5分ほどの大清水中学校前の「鷹匠橋」から藤沢清流高校の前の「大清水橋」間の片側400mの境川沿いに今年もアジサイが見ごろになりました(写真撮影5月29日)。 梅雨時のアジサイはしっとりと濡れた姿も美しく、梅雨期ならではの風情を、晴れた日は立派な花びらと濃い緑の葉っぱに季節の恵みで気分爽快を与えてくれます。
大きく根深いカヤやクコ、雑草で茫々であった川岸を綺麗にして、生徒さんに「気持ち良く通学して貰おう」、という発想から、”「学校周辺の環境づくり」、「境川の景観づくり」、「子供たちの情操育成と社会参画」の三つの柱を地域住民の手で作り上げる” ことを考え、有志会を平成15年(2003年)に結成、平成16年(2004年)「大清水地区境川アジサイロード作戦」PTを立ち上げ、大清水中学校区三者連携「大清水心のかけはし会」事業の一つの柱としてた取り組みを始めました。
「鷹匠橋」、「大清水橋」間の境川沿いは大清水小・大清水中・藤沢清流高校の生徒が毎日通う通学路。藤沢市教育文化センターを利用される先生方、また近隣にお住いの皆さんの散策場として、さらに境川サイクリングロード・遊歩道として広く多くの皆さんに利用されて、「境川アジサイロード」アジサイ観賞で親しまれています。
日本古来の青いアジサイが幕末から明治にかけて来日したヨーロッパの人によって持ち帰られ、青以外の花を作りだし、色とりどりの西洋アジサイが日本に逆輸入された青、白、紫、ピンク、赤に緑等々の多く種類のアジサイが人気品種となっています。
土壌が酸性だと青になり、アルカリ性だと赤くなる、と言われていますが、もともと日本の土壌は酸性であるために、日本古来のアジサイは青でしたが、ヨーロッパは土壌がアルカリ性のため青かった花も自然に赤っぽくなり、また元来華やかな花を好む欧米人のために色とりどりで大きな花へ変化を遂げました。
アジサイの品種は日本で150種と言われています。 日本のアジサイはアジサイ類、ツルアジサイ類、ノリウツギ類、タマアジサイ類に別けられ、アジサイ類はヤマアジサイとガクアジサイに別れます。アジサイの花びらに見える部分は額(がく)で中心部にあるのが花です。 6月の6のつく日にアジサイの花を逆さまに吊るしておくと厄除けになるとして、玄関に吊るすと厄除けになる、部屋に吊るせばお金に困らない、トイレに吊るすと病気(婦人病)にならない、とのいわれがある様です。昔から商売繁盛を願って蜂の巣を吊るす風習があって、アジサイが蜂の巣に似ているところから金運の花、病気除けは寝(根)付かず健康に通じるから、だとも言われてきた様です。
取り組みの特徴は近隣にお住いの皆さんに「アジサイ里親」として家庭で植えられているアジサイを庭に挿し木し育成して頂く、大清水小、俣野小、大清水中、聖園子供の家も同様に挿し木育成して、平成18年(2006年)2月に町内の皆さんに育て頂いた挿し木や庭にあるアジサイを持ち寄って、「第1回植栽」取り組みとして学校側の川沿いに植栽、翌年平成19年(2007年)2月に「第2回植栽」取り組みとして反対側の遊歩道に植栽、以降毎月第1土曜日に「早くアジサイ大きくなって大きな花咲かせて…」と親心を持って地域住民有志を含めて皆でメンテナンス作業を行ってきました。「大清水心のかけはし会」役員や協力員の皆さん中心に毎月のアジサイ手入れ等管理して頂き、ご覧のように梅雨の風物であるアジサイが鑑賞できる、当初の計画通りの「大清水アジサイロード」として現在に至っています。
今年も「大清水心のかけはし会」の皆さんのお力で素晴らしい「大清水境川アジサイロード」になりました。 毎月の第1土曜日午前に「大清水心のかけはし会」の皆さんによってアジサイ管理作業が行われています。本当にご苦労様です。
また境川氾濫防止のための護岸整備工事が進められており、そのためサイクルロード・遊歩道側の鷹匠橋から200メートル間のアジサイは撤去されていますが、残り200メートル部分も工事進捗によって撤去されます。護岸整備完了後には再びアジサイロードとしてアジサイ観賞できる日を楽しみに待ちしましょう。
「大清水心のかけはし会」では6月11日(日)10時~14時まで「第12回 アジサイまつり」を開催されます。
”アジサイは今見頃です。散策かねて12回目を迎えた「アジサイまつり」にお越し頂きお楽しみ下さい(「大清水心のかけはし会」安藤会長談)”との伝言です。
これからも「大清水境川アジサイロード」を「地域のスポット」として大切にし、見守っていきましょう。
藤沢宿 ”わくわく藤沢宿通信” №64
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