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2023 4/12

藤沢宿「藤澤諏訪神社」 ”大黒天祭”  

「コロナ」禍も落ち着いてきて、参列者をお迎えしての藤澤諏訪神社「大黒天」祭が執り行われました。藤沢七福神の「大黒様」を祀る藤澤諏訪神社の神事として、毎年4月第二日曜日に開催されることになっており、今年は4月9日に多くの参列者をお迎えして開催されました。

例年執り行われてきた例祭は、囃子保存会によるお囃子披露に続いての「大黒天」神事は、修祓(シュバツ)、祭主一拝,献饌(ケンセン)、祭主・祝詞奏上(ノリトソウジョウ)、玉串拝礼、撤饌(テッセン)、祭主一拝、挨拶のあと退出、の順に執り行われてきました。

昭和28年、藤沢の神社に「七福神」の導入の検討された際、諏訪神社のご祭神 は大国主朱命(大黒さま)の二男であることから「藤沢七福神」の「大黒天」に選ばれました。

大きな袋を背負い打ちで小づちを持ち米俵の上に乗っている「大黒さま」。台所の神、田の神、商売繁盛、富貴・長寿の神です。「大黒様」は古来、食物を司る神様としてあがめられ、どこの家庭でもカマドの上に神棚を作り、「大黒様」を安置して毎日の食生活の神として信仰されていましたが、今では「大黒様」の姿は見られず、年一回の「大黒天」祭に参列して、日頃の食生活に感謝する行事として続いています。

「藤沢七福神」の「大黒天」に選ばれたその数年後、宮司宅の物置を取り壊した時に、長持の中から真黒な「大黒様」が顔を出しました。真黒の上にススがたまり台座の下の方は虫が食っていて、素人の判断でも江戸時代のもの思われる代物でした。

「大黒様」とあっては放ってはおけず、「これはお社を立て丁重にお祭りしなければ…」ということから始まったのが「大黒天」祭です。こうしたことから「大黒天」祭は平成3年から現在まで毎年執り行われています。

本殿横には毎月1日・15日に開館する「展示館」には中国から伝わった四神剣が展示されています。                                                                      また同じ敷地内に「大黒天」「太子堂」「祖霊神」「道祖神」を祀った御社もあります。

遊行寺東門にある「江戸見付附」から見た諏訪神社。拝殿は約40段の階段を上ったところにあります。

諏訪神社は建武2年(1335年)遊行寺の守護神として祀られました。当時はまだ東海道が開けてなく遊行寺と諏訪神社は一つの山に存在していました。当時は遊行寺が諏訪神社の管理をしていましたが、明治2年の神仏分離令によって諏訪神社管理は独立しましたが、新年の神事や例祭時には神仏習合の風習が残っているのが諏訪神社の特徴です。

(「大黒天」祭写真提供 : 藤澤諏訪神社)

「諏訪神社」を紹介した動画(「藤沢市広報シティープロモーション課」制製)をご覧ください。

以下のURLからご覧いただけます。

明日 藤沢を歩こう「諏訪神社」 – YouTube

 

自然な山に囲まれた「藤澤諏訪神社」にお詣りしては如何ですか。

 

藤沢宿 ”わくわく藤沢宿通信” №62

 

 

 

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