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2020 6/21

藤沢宿・白旗神社で「茅の輪」くぐって

藤沢宿・白旗神社「茅の輪」(ちのわ」神事が6月30日に行われます。今年は「新型コロナウイルス」対応のため一般の方々の参列は中止となり神職のみで執り行われます。

毎年6月、12月の2回「大祓式」(おおはらいしき)が行われ(現在は1年は12か月ですが、古来は1年は6か月で、6月末、12月末は年末でした)、日々の生活の中で気づかぬうちに起こす過ちや身についた様々な穢れを半年ごとに神様の霊力により祓い清め、新たなる息吹を頂き、清浄で正直な心に立ち返ると言う神事です。

「茅の輪」神事とは茅の輪をくぐることにより疾病(流行病)や災難から免れるという故事にならい執り行われる神事です。茅(ち=かや)とは千萱(ちがや)、菅(すげ)、薄(すすき)などの総称で、この輪をくぐり超えて罪や穢れを取り除き、心身が清らかになるようお祈りするものです。

「茅の輪」

(「茅の輪」奉製風景)

(「茅の輪」の由来)

昔、素盞鳴尊(すさのうのみこと)が旅の途中で蘇民将来(そみんしょうらい)・巨旦将来(こたんしょうらい)という兄弟のところで宿を求められました。弟の巨旦枯淡は豊かな生活をしていたのにそれを断りました。しかし兄の蘇民将来は貧しい暮らしをしていましたが、素盞鳴尊をお泊めして厚くもてなしをしました。その後何年か経って素盞鳴尊は再び蘇民将来の家を訪れ、「もし悪い病気が流行することがあったら、茅で輪を作って、腰につけていれば病気にかからないですむでしょう」と教えになり、実際に疫病が流行した際にも免れたといわれています。

(人形に息を吹きかけ、身体を撫でる)

今年の6月30日に執り行われる「大祓式」は神職のみの執行で一般の方々の参列は出来ません。そのため事前に「大祓式のご案内」に入ってる人形(ひとがた)に氏名、年齢を記入し、息を吹きかけ、身体を撫でて身についた罪・穢れを移し、白旗神社まで届ければ式典にてお祓いをして貰えます(「大祓案内」は社務所、拝殿に備えております)。

(お祓いを受けた人形は白旗川に流されます)

「茅の輪」は6月30日神事終了後7月1日から暫くの間設置されており、この機会に心身ともに祓い清めて日々健やかな毎日を送りましょう。そして「新型コロナウイルス」感染症の一刻も早い鎮静を祈りましょう。

(参考資料・白旗神社HPより)

藤沢宿 ”わくわく藤沢宿通信」” №20

 

 

 

 

 

 

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